ブローディア・テレストリス・ケルネンシス

Brodiaea terrestris subsp. kernensis

Brodiaea terrestris subsp. kernensis

 ブローディア属の花は雄ずいに特徴があります。6本の雄ずいのうち、外側に並ぶ3本は不稔性で、仮雄ずい(staminodes)になっていて、内側の3本のみが稔性がある、ふつうの雄ずいになっています。写真では雄しべを囲む副花冠のようにみえるのが仮雄ずいです。仮雄ずいの形や色が種を識別する重要なキーになります。なお、写真の中で花の後ろにある葉はLapeirousiaで、本種の葉は手前に伸びる線状の葉です。

 ブローディア属といえば、かつてIpheion(ハナニラ)やTriteleiaなどを含めていましたが、今は分離されています。そして、IpheionはAPGⅡでネギ科に分類され、APGⅢでヒガンバナ科に統合されたのに対して、BrodiaeaTriteleiaBesseraBloomeriaDichelostemmaMillaはAPGⅡでテミス科(Themidiaceae)に分類され、その一群はAPGⅢでキジムシロ科(Asparagaceae)ブローディア亜科(Brodiaeoideae)に位置づけられました。同属だったIpheionTriteleiaが異なる科に分類されるとは、分類学は難しいですね。

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